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「すみません」が口ぐせになってしまうのはなぜ? ― 謝りグセの奥にある心の仕組み

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「すみません」が口ぐせになっていませんか

誰かに親切にしてもらったとき。

思わず「すみません」と言ってしまうことはありませんか。

仕事を手伝ってもらったとき。

道を譲ってもらったとき。

差し入れをもらったとき。

本当は「ありがとう」と伝えたいのに。

気づくと、謝る言葉のほうが先に口から出てしまう。

褒められたときも、「そんな、すみません」と、つい謙遜を通り越して謝ってしまう。

会議で発言する前に、「すみません、少しいいですか」と、話す前から謝ってしまう。

体調が悪くて休みをもらうときにも、「すみません」を何度も繰り返してしまう。

そんな自分に、モヤモヤしたことがあるかもしれません。

これは、あなたの性格が悪いからでも、感謝の気持ちが足りないからでもありません。

長い時間をかけて、知らないうちに身についてしまった、心のクセなんです。

まずはそのことを、知っておいていただきたいと思います。

その口ぐせが、あなたの心に静かに働きかけていること

「すみません」という言葉には、実はとても便利な役割があります。

その場の空気をやわらげ、相手を立て、自分をひとまず低い位置に置くことで、衝突を避けられる。

だから、考えるより先に、口をついて出てしまうんですね。

けれど、そのたびに、心の奥では小さなメッセージが積み重なっていきます。

「私は、迷惑をかけている」

「私がここにいることで、相手に手間をかけさせている」

そんな思い込みが、潜在意識の中に、少しずつ根を張っていくのです。

意識の上では、ただの口ぐせのつもりでも。

潜在意識は、その言葉をそのまま、素直に受け取ってしまいます。

「すみません」を何百回、何千回と口にすれば、「自分は迷惑な存在だ」というメッセージも、同じ回数だけ受け取ることになる。

そう考えてみると、口ぐせが心に与える影響の大きさが、少し見えてくるのではないでしょうか。

この積み重ねが続くと、褒め言葉を素直に受け取れなくなったり、自分の意見を言う前に身構えてしまったりすることもあります。

謝ることに慣れすぎると、「自分は存在するだけで誰かに迷惑をかけている」という感覚が、いつの間にか当たり前になってしまうこともあるのです。

謝りグセの背景にある、幼い頃の経験

なぜ、ありがとうより先に、謝る言葉が出てしまうのでしょうか。

その背景には、小さい頃の経験が関わっていることが少なくありません。

自分の気持ちを出すより先に、周りの顔色をうかがうことを覚えた人。

何かを言う前に、「これを言ったら迷惑かもしれない」と考えるクセがついた人。

そういう人ほど、大人になっても、無意識のうちに謝る言葉を選んでしまいます。

これは、決して珍しいことではありません。

多かれ少なかれ、誰の心の中にもある動きです。

ただ、その頃に「自分を出すと嫌われる」「大人しくしている方が安全だ」といった思い込みが強く根づいてしまうと。

大人になってからも、その思い込みに沿った言葉や行動を、無意識のうちに選び続けてしまうのです。

これが、インナーチャイルドと呼ばれる、心の中に残ったままの、幼い頃の自分の感覚です。

頭では、「ありがとうでいいはずだ」とわかっていても。

心の奥のほうが、ブレーキをかけてしまう。

だから、なかなか変えられないのです。

私にも、押しの強い人にガーッと言われると、とっさに何も答えられなかった時期があります。

自分の意見よりも先に、その場をおさめることを考えてしまっていたのだと思います。

だからこそ、同じように謝る言葉が先に出てしまう方の気持ちは、よく分かります。

「ありがとうと言おう」と思うだけでは変わりにくい理由

「これからは、ありがとうと言おう」

そう決めて、意識してみたことがある方もいるかもしれません。

けれど、しばらくするとまた、「すみません」に戻ってしまう。

そんな経験をした方も、少なくないのではないでしょうか。

これは、意志が弱いからではありません。

言葉だけを変えようとしても、その奥にある「自分は迷惑な存在だ」という潜在意識の思い込みが、そのままだからです。

潜在意識は、頭で決めたことよりも、長い時間をかけて積み重ねてきた思い込みのほうを、優先してしまいます。

だから、表面の言葉だけを変えようとするほど、かえってやりづらさを感じてしまうこともあるのです。

インナーチャイルドが傷ついたままだったり、幼い頃の思い込みがそのまま残っていたりすると、どれだけ「ありがとうと言おう」と自分に言い聞かせても、心の奥では同じパターンが繰り返されてしまいます。

本当の意味で言葉が変わっていくのは、奥にある思い込みそのものが、少しずつゆるんでいったときです。

「自分は、迷惑な存在ではない」

「ここにいていい」

そう心の奥から思えるようになると、言葉は無理なく、自然に変わっていきます。

今日からできる、小さな一歩

一人で全部を変えようとしなくても大丈夫です。

まずは、今日からできる小さな一歩を、三つご紹介します。

ステップ1、気づくだけでいい。

「すみません」と言った瞬間に、「あ、今も言ってしまった」と、責めずにただ気づいてみてください。

気づくことができれば、それだけでもう変化の入り口に立っています。

ステップ2、心の中だけでも言い換えてみる。

口に出すのが難しければ、心の中で「ありがとう」とつぶやいてみてください。

言葉にできなくても、心の中で唱えるだけでも、少しずつ違いが生まれていきます。

ステップ3、一日一回、意識して「ありがとう」を使ってみる。

一日に一回だけでいいので、「すみません」と言いそうな場面で、「ありがとう」に言い換えてみてください。

完璧にできなくても大丈夫です。

できた日もあれば、できない日があってもいいんです。

大切なのは、少しずつでも続けていくこと。

そして、気持ちが変わると、行動も少しずつ変わっていくものです。

実際に、自分責めがゆるんでいった方から、「自分の気持ちを大切にして、嫌なことを断れるようになりました」「自分責めがなくなると、こんなに毎日が楽しいのですね」という声をいただくことがあります。

小さな変化の積み重ねが、やがて大きな違いになっていくんです。

一人で抱え込まなくて大丈夫です

ここまで読んで、「自分にも当てはまるかもしれない」と感じた方もいるのではないでしょうか。

思い込みに気づけたこと、それだけでも、もう大きな一歩です。

ただ、幼い頃から積み重なってきた思い込みは、根が深いことも多く。

自分一人で「気づいて、意識して、直そう」とするだけでは、なかなか変わりにくいものでもあります。

それは、あなたの頑張りが足りないからではありません。

潜在意識の奥にあるものは、自分自身の力だけでは、見えにくいところに隠れているからです。

あなたの中には、まだ自分でも気づいていない「言いたいこと」「やりたいこと」が、きっと眠っています。

それを少しずつ掘り起こしていくお手伝いができたら、うれしく思います。

生きている限り、「楽しい」と感じながら過ごせることが、何よりも大切だと私は思っています。

「私なんて」と誰かと比べて落ち込む毎日より、「今日も楽しかった」と一日を終えられる毎日の方が、ずっと豊かです。

だからこそ、誰かと一緒に、その奥にあるものをゆっくりたどっていく時間が、助けになることがあります。

まずはプチ体験セッションで、悩みの原因と今の状況を、一緒に整理することができます。

一人で、頑張り続けなくて大丈夫です。

「すみません」ではなく、「ありがとう」が自然に出てくる自分。

その変化を、これから少しずつ育てていくことができます。

First Step

まずは、お話を聞かせてください

「何から話せばいいか分からない」——それで大丈夫です。
うまく言葉にできないところから、一緒にほどいていきましょう。