ホーム›ブログ›心のはなし

気づけば「本当の自分」がわからなくなっていませんか? ― 合わせすぎる心のクセと、取り戻すための視点

気づけば「本当の自分」がわからなくなっていませんか? ― 合わせすぎる心のクセと、取り戻すための視点のイメージイラスト

あなたは今、「本当はどうしたい?」と聞かれても、すぐには答えられなくなっていませんか。

好きな食べ物も、行きたい場所も、聞かれると一瞬固まってしまう。

気づけば「なんでもいい」「どっちでもいい」が口ぐせになっている。

そんな自分に、寂しさやモヤモヤを感じることはありませんか。

それは決して、あなたの性格が薄いからでも、こだわりがないからでもありません。

ここでは、その心の仕組みと、少しずつ自分を取り戻すための視点をお伝えしていきます。

「なんでもいい」が口ぐせになっていませんか

友達とランチのお店を決めるとき。

家族に「何が食べたい?」と聞かれたとき。

職場で「意見ある人?」と聞かれたとき。

恋人とデートの計画を立てるとき、本当は行きたい場所があるのに「どこでもいいよ」と言ってしまう。

会議で自分の考えと違う結論になっても、あえて反論せずに黙って合わせる。

友人に「本当はどう思ってるの?」と聞かれても、うまく言葉にならない。

本当はうっすら「これがいいな」と思っているのに、口に出す前に「まあ、なんでもいいか」と飲み込んでしまう。

そんな場面が、日々の中に少しずつ増えていませんか。

一度や二度なら気にならなくても、それが積み重なると「自分が何をしたいのか、そもそもよく分からない」という感覚に変わっていきます。

褒められても「そんなことないです」とすぐに打ち消してしまう。

断りたい誘いを、断れないまま引き受けてしまう。

人といるときは笑顔なのに、一人になったとたん、どっと疲れが出る。

こうしたサインに、心当たりはありませんか。

それは、あなたが悪いのではありません

これは、あなたの性格が弱いからでも、意志が足りないからでもありません。

長いあいだ、自分の気持ちより周りの気持ちを優先することを、無意識に選び続けてきた結果なんです。

相手を不快にさせたくない。

場の空気を壊したくない。

嫌われたくない。

そう思って、自分の気持ちをそっと後回しにしてきた。

それは、あなたがそれだけ周りを思いやれる、優しい人だという証でもあります。

私自身も、人に合わせすぎて、言いたいことをうまく言えなかった時期がありました。

押しの強い人にガーッと言われると、何も言い返せなくなってしまう。

「それは違うんじゃないかな」と思っても、その一言が出てこない。

そうやって、自分の気持ちを押し込めて我慢していたことが、私にもあります。

だから、「自分の気持ちがわからなくなる」という感覚は、他人事とは思えないんです。

頑張り屋さんほど、周りに合わせることが得意なぶん、自分の本音を後回しにしやすい傾向があります。

それだけ、あなたはこれまで一生懸命、周りとの関係を大切にしてきたということなんです。

なぜ自分の気持ちがわからなくなるのか

心理学や潜在意識の視点から見ると、これは決して不思議なことではありません。

幼い頃、自分の気持ちをそのまま出したときに、叱られたり、困った顔をされたり、あるいは無視されたりした経験があると、私たちは小さいながらに学んでしまいます。

「自分の気持ちを出すより、相手に合わせたほうが安全だ」と。

きょうだいの中で我慢強い子が褒められたり、場の空気を読める子がいい子とされる環境で育つと、その学びはさらに強くなっていきます。

これは、幼いあなたが生き延びるために身につけた、立派な知恵でした。

けれど問題は、その思い込みが、大人になった今もそのまま潜在意識の中で働き続けてしまうことです。

潜在意識は、時間の経過をあまり気にしません。

小さい頃に「これが安全」と覚えたパターンを、何十年たっても自動的に繰り返します。

だから今のあなたが、頭では「意見を言ってもいいはずだ」とわかっていても、いざその場面になると、体が勝手にブレーキをかけてしまうんです。

これは、インナーチャイルド――幼いころのあなたの気持ち――が、まだ「言っても大丈夫」だと安心できていないサインでもあります。

本音を出すことと、わがままを言うことは、本来まったく別のものです。

ですが、幼い頃の記憶の中でその二つが混ざってしまうと、本音を出すこと自体に罪悪感を覚えるようになってしまうんです。

「前向きに考えよう」だけでは変わらない理由

「もっと自分の意見を言おう」「前向きに考えよう」と、頭で努力しようとしたことはありませんか。

けれど、それだけではなかなかうまくいかない、と感じたこともあるかもしれません。

それは、あなたの努力が足りないからではありません。

インナーチャイルドが傷ついたまま、幼い頃の思い込みがそのまま残っていると、どれだけ頭で前向きな言葉を唱えても、心の奥がブレーキをかけ続けてしまうからです。

「私は自分の意見を言っていい」と紙に書いたり、鏡の前で唱えたりしても、長続きしなかったという方も多いのではないでしょうか。

それは、言葉や意志の力だけで上書きしようとしても、潜在意識の奥にある「安全のための思い込み」は、そう簡単には書き換わらないからです。

頭でわかっていることと、心の奥が納得していることは、まったく別の話なんですね。

だからこそ、頭で考える前に、まず心の奥にある思い込みそのものに、そっと働きかけてあげる必要があるんです。

今日からできる小さな一歩

とはいえ、いきなり全部を変える必要はありません。

今日からできる、小さな一歩を二つご紹介します。

一つ目は、一日の中で一度だけ、誰にも見せなくていい場所―手帳の隅でも、スマホのメモでもかまいません―に、「本当はどう思う?

」と自分に問いかけて、思い浮かんだことをそのまま書いてみることです。

正解を書こうとしなくて大丈夫です。

「本当は疲れてた」「本当は行きたくなかった」、そんな小さな本音で十分です。

二つ目は、一日の終わりに「今日、楽しかったことは何だったか」を一つだけ思い出してみることです。

楽しいと感じた瞬間ほど、あなたの本音がそのまま出ている場面だからです。

これを続けていくと、少しずつ「自分の気持ちに気づく力」が戻ってきます。

そして、気持ちに気づけるようになると、行動も少しずつ変わり始めます。

実際にセッションを受けた方から、「自分の気持ちを大切にできるようになって、嫌なことを断れるようになった」というお声をいただくこともあります。

気持ちが変わると、行動が変わる。

これは、私がこの仕事をしていて、いちばん実感していることです。

一人で抱えなくて大丈夫です

自分の気持ちがわからなくなるほど、長いあいだ頑張ってきたあなたに、まず伝えたいことがあります。

それだけ周りを大切にしてきたあなたは、何も悪くありません。

ただ、幼い頃からの思い込みは、自分一人で気づいて手放すには、根が深いこともあります。

言葉を変えよう、考え方を変えようと頭で頑張り続けても、心の奥がついてこなければ、苦しさだけが残ってしまいます。

一人で本音を唱え続けても、なかなか変わっていかないと感じている方も、多いのではないでしょうか。

そんなときは、一人で抱え込まなくて大丈夫です。

まずはプチ体験セッションで、悩みの原因と今の状況を一緒に整理することができます。

自分でも気づいていない「本当はこうしたい」「本当はこう言いたい」という気持ちを、少しずつ掘り起こしていくお手伝いができたらと思っています。

一人で頑張り続けなくて、大丈夫です。

あなたの中に眠っている「本当の気持ち」に、そろそろ気づいてあげてください。

First Step

まずは、お話を聞かせてください

「何から話せばいいか分からない」——それで大丈夫です。
うまく言葉にできないところから、一緒にほどいていきましょう。