「どうせ私なんて」が口ぐせになっていませんか ― 自分を責める言葉を手放す心の仕組み
「どうせ私なんて」と、つい思ってしまうあなたへ
あなたは今日、何回「どうせ」という言葉を口にしましたか。
「どうせ私なんて」
「どうせ言っても分かってもらえない」
「どうせうまくいかないから」
そんな言葉が、気づかないうちに口ぐせになっていること、ありませんか。
褒められたときに、「そんなことないです」と、つい否定してしまう。
言いたいことがあっても、その場では飲み込んでしまう。
SNSで誰かの投稿を見て、自分と比べて落ち込んでしまう。
頼まれごとを、本当は断りたいのに、つい引き受けてしまう。
職場で意見を求められても、「特にありません」と、本当は思っていることを飲み込んでしまう人もいます。
家族や友人との会話で、あとから「本当はこう言いたかった」と、一人で悔しくなることもあるかもしれません。
休みの日も、誰かに気を遣って、心から休めないと感じることもあるかもしれません。
心当たりのある場面が、一つくらいはあるかもしれません。
これは、あなたの性格が悪いからでも、弱いからでもありません。
ただ、そうやって自分を守るクセが、いつの間にかついてしまっただけなんです。
自分の気持ちより、相手の反応のほうが気になってしまう。
そうやって、いつも自分を後回しにしてしまう。
誰かに何かを頼むのが苦手で、いつも自分でなんとかしようとしてしまう人もいます。
会話のあと、「あんな言い方しなければよかった」と、一人反省会をしてしまう人もいます。
誰かと比べて、「自分にはできない」と、挑戦する前からあきらめてしまうこともあります。
楽しみにしていた予定でも、「私なんかが行っていいのかな」と、遠慮してしまうこともあるかもしれません。
「どうせ言っても仕方ない」と、大事な話し合いの場でも、口を閉ざしてしまうこともあります。
そうして飲み込んだ言葉は、消えてなくなるわけではなく、心のどこかに、静かに積もっていきます。
どれも、根っこにあるものは同じかもしれません。
自分を責める言葉が、いつのまにか当たり前になってしまっているということです。
それに気づいただけでも、実はとても大きな一歩なんですよ。
気づかないまま繰り返している言葉と、気づいたうえで使っている言葉は、同じようでいて全く違うからです。
私にも、そういう時期がありました
人の顔色をうかがって、本音を飲み込んでいた時期があります。
押しの強い人にはっきり言われると、うまく答えられない。
「それは違うよね」と思っても、その言葉が出てこない。
自分の意見を言うより先に、相手の反応を確かめてしまう。
そんなふうに、自分の気持ちを押し込めて、我慢していたことがありました。
今思えば、あれは性格の問題ではなかったんです。
自分の気持ちより、相手の機嫌のほうを優先することが、いつのまにか当たり前になっていただけなんですね。
だからこそ、言いたいことを飲み込んでしまうあなたの気持ちが、とてもよく分かります。
頑張って前向きに考えようとしても、なかなかうまくいかない。
本やセミナーで学んだことを実践してみても、なぜか長続きしない。
そんなふうに感じたことは、ありませんか。
それは、あなたの努力が足りないからではありません。
言葉だけを変えようとしても、心の奥にある思い込みが、そのままだとなかなか変わっていかないんです。
だからこそ、根っこにあるものから見ていく必要があります。
これは、次の章でもう少し詳しくお話しします。
なぜ、自分を責める言葉が先に出てしまうのか
自分を責める言葉が口ぐせになる背景には、多くの場合、小さい頃の体験があります。
たとえば、怒られないように先回りして「どうせ私なんて」と言っておく。
そうすることで、期待して裏切られる痛みや、頑張って否定される痛みを、あらかじめ避けようとしていたのかもしれません。
子どもの頃のあなたは、その方法で、自分の心を守っていたんです。
そのやり方は、当時のあなたにとっては、間違いなく必要なものでした。
たとえば、頑張っても褒めてもらえなかった経験や、気持ちを話しても受け止めてもらえなかった経験が、心のどこかに残っていることがあります。
そのときの小さなあなたが、「もう傷つきたくない」と決めたまま、大人になった今も心の中で生き続けていることがあるんです。
「わがまま言わないの」「お姉ちゃんなんだから」というように、感情よりも役割を優先するよう、教えられてきた方もいるかもしれません。
そうした言葉を繰り返し聞くうちに、「自分の気持ちより、相手や周りを優先するのが正しい」という思い込みが、静かに根を張っていくことがあります。
でも、大人になった今も同じやり方を続けていると、自分をどんどん苦しめてしまいます。
潜在意識は、繰り返された言葉や感情を、そのまま「本当のこと」として記憶していきます。
潜在意識は、良い悪いを判断せず、繰り返された情報をそのまま記憶していく性質があります。
「どうせ私なんて」という言葉を、何年も何年も繰り返していれば、潜在意識はそれをあなたの真実として、深く刻み込んでしまうんですね。
だから、大人になってから頭で「そんなことない」と分かっていても、心の奥ではなかなか信じられないことがあります。
だからこそ、「気にしすぎだよ」「考えすぎだよ」と言われても、簡単には切り替えられないんですね。
それは、あなたの理解力の問題ではありません。
それは、あなたの心がちゃんと、昔のあなたを守ろうとしているからなんです。
昔からの思い込みが、今もまだそのまま残っているだけなんです。
だからこそ、繰り返す言葉を変えていくことが、少しずつでも大切な意味を持つんですね。
言葉を変えるだけでは、なかなか変わらない理由
「プラスの言葉を使いましょう」
そんなふうに聞いたことがある方も多いと思います。
もちろん、言葉には力があります。
でも、口先だけで「ツイてる」「大丈夫」と繰り返しても、なかなか心の奥まで届かないことがあるんです。
なぜなら、潜在意識に刻まれた思い込みは、表面の言葉よりずっと深いところにあるからです。
小さい頃からの「どうせ私なんて」という思い込みが根っこに残ったままだと、いくら新しい言葉を上から重ねても、根っこのほうがまた顔を出してきてしまいます。
何度も「大丈夫」と言い聞かせているのに、ふとした瞬間にまた「どうせ」と思ってしまう。
そんな経験がある方も、多いのではないでしょうか。
一人で「私は大丈夫」と何度も唱えても、なぜか涙が出てきたり、逆に虚しくなってしまったりすることもあります。
それだけ、幼い頃からの思い込みというのは、根強く残っているものなんです。
頭で分かっていることと、心が納得していることは、実は別のものなんですね。
それは、あなたのやり方が間違っているからではありません。
言葉の力だけでは届きにくい場所に、その思い込みがあるからなんです。
だから、まずは自分を責めなくても大丈夫だと知ることから、始めてみてください。
気持ちが変わると、行動が変わっていきます
私が長くこの仕事をしてきて、一番実感していることがあります。
それは、気持ちが変わると、行動が自然と変わっていくということです。
自分を責める言葉が減っていくと、やりたいことに素直に手を伸ばせるようになります。
言いたいことを、ちゃんと言葉にできるようになります。
嫌なことを、嫌だと伝えて、断れるようになります。
断れなかった頼みごとを、「今回は難しいです」と、自分の気持ちを大切にしながら伝えられるようになった方もいます。
人と比べて落ち込むことが減り、自分のペースを大切にできるようになった、という声もいただいています。
実際に、心が軽くなった方からは、こんな声をいただいています。
「自分責めがなくなると、こんなに毎日が楽しいのですね」
「こんなに心も体も軽やかでスッキリするんですね」
やりたいことができるようになった方。
ご自身だけでなく、ご家族まで明るく優しく元気になったという方もいらっしゃいます。
頑張っていないと価値がないと思っていた方が、何もしない時間を、罪悪感なく楽しめるようになったという声もあります。
気持ちが変わっていくと、周りとの関係まで、少しずつ穏やかに変わっていくことがあるんですよ。
そうやって皆さんの表情が明るくなっていく姿を見るのが、私はこの仕事をしていて、本当に嬉しい瞬間なんです。
「やりたいことができるようになった」というお声を聞くたびに、その方の中にずっと眠っていた気持ちを思うと、胸が熱くなります。
あなたの中にも、まだ眠ったままの「やりたいこと」「言いたいこと」が、きっとあります。
一人で抱えすぎなくて大丈夫です
ここまで読んでくださったあなたは、もう十分に頑張ってきた方だと思います。
自分を責める言葉を手放そうと、一人で本を読んだり、言葉を変えようとしたり、いろいろ試してこられたかもしれません。
「どうせ私なんて」という言葉を、何度も自分に言い聞かせて手放そうとしても、なかなかうまくいかなかった方も少なくありません。
それでもなかなか変わらなかったとしたら、それはあなたの頑張りが足りないからではありません。
小さい頃からの思い込みは、自分一人の力だけで書き換えるには、根が深いことが多いからです。
そんなときは、無理に一人で頑張り続けなくて大丈夫です。
一人で抱え込まずに、誰かと一緒に振り返るだけでも、見え方が変わってくることがあります。
まずはプチ体験セッションで、悩みの原因と今の状況を一緒に整理することもできます。
自分でも気づいていなかった思い込みに気づくだけで、心がふっと軽くなることもあります。
あなたが本当は何を感じて、何を望んでいるのか。
それを一緒に、ゆっくり整理していくこともできます。
あなたが自分を責めずに、安心して穏やかな毎日を過ごせるように。
そして、心の中に眠っている「やりたいこと」「言いたいこと」を、少しずつ取り戻していけるように。
そのお手伝いができたら、私はとても嬉しく思います。
焦らなくて大丈夫です。
あなたのペースで、少しずつで大丈夫なんです。
どんなに小さな一歩でも、あなたが自分のために踏み出したことに変わりはありません。
その一歩を、私は心から応援しています。
一人で頑張り続けなくて、大丈夫ですよ。