うまくいっているのに不安になるのはなぜ? ― 幸せに身構えてしまう心の仕組みと、安心して喜べるようになるために
あなたは今、うまくいっているはずなのに、心のどこかで身構えていませんか?
仕事が順調に進んでいるのに、「そろそろ何か起きるのでは」と落ち着かない。
楽しい予定が続いているのに、「こんなにいいことばかりのはずがない」と感じてしまう。
家族や友人と笑い合っていても、ふと「この時間が壊れたらどうしよう」と考えてしまう。
そんな自分に気づいて、「どうして素直に喜べないんだろう」と思ったことはないでしょうか。
もしそうなら、まず最初にお伝えしたいことがあります。
それは、あなたの性格が暗いからでも、心配性すぎるからでもない、ということです。
あなたが悪いのではありません。
そう感じてしまうのには、ちゃんと理由があるんですよ。
「うれしい」のあとに、ふっと不安になる場面
たとえば、こんな場面に心当たりはありませんか。
久しぶりに友人と会って、とても楽しい時間を過ごした。
ところが帰り道、急に気持ちがしぼんでしまう。
「あんなにはしゃいで、変に思われなかったかな」と考え始めてしまう。
あるいは、仕事で良い結果が出たとき。
周りは喜んでくれているのに、自分の中では「次はうまくいかないかもしれない」という声が大きくなる。
喜ぶより先に、次の心配が始まってしまう。
また、穏やかな日が何日か続いたとき。
「こんなに平和なのは、嵐の前触れじゃないか」と、わざわざ悪いことを探してしまう。
こうした場面では、うれしい気持ちを味わう前に、心がブレーキを踏んでしまいます。
そして、ブレーキを踏んでいる自分に気づくと、「また素直に喜べなかった」と、さらにため息が出てしまう。
この流れは、実はとても多くの方が経験していることなんです。
あなただけが特別におかしいわけではありません。
なぜ心はブレーキを踏むのか
ここで少し、潜在意識のお話をさせてください。
私たちの心には、自分で意識できる部分と、意識できない部分があります。
意識できない部分が、潜在意識です。
潜在意識の一番の仕事は、あなたを守ることです。
そして、守るために「過去の経験」をもとに先回りして準備をします。
幼い頃を思い出してみてください。
うれしくてはしゃいでいたら、急に空気が変わってしまったことはなかったでしょうか。
楽しみにしていた予定が、突然なくなってしまったことはなかったでしょうか。
喜んだぶんだけ、がっかりしたときの落差が大きかった、ということもあるかもしれません。
もちろん、これは「誰かが悪かった」という話ではありません。
子どもの頃の心は、とても素直で敏感です。
小さな出来事でも、「うれしいと、そのあとにつらいことが来る」と強く感じ取ってしまうことがあるんですね。
そうすると潜在意識は、こう覚えます。
「喜びすぎると、痛い思いをする」
「うれしいときほど、気をつけなければ」
この思い込みは、幼い心が自分を守るために作った、小さな安全ルールのようなものです。
だから大人になった今も、うれしいことが起きるたびに、そのルールが静かに働きます。
身構えてしまうのは、あなたの心が「同じ痛みを味わわせたくない」と、必死に守ろうとしてくれている証拠なんです。
そう考えると、少しだけ、自分の不安にやさしくなれるかもしれません。
「前向きに考えよう」では、変わりにくい理由
身構える自分に気づいたとき、多くの方がこう思います。
「考えすぎだ。もっと前向きに考えなきゃ」
でも、これがなかなかうまくいかないんですよね。
頭では「大丈夫、きっとうまくいく」と分かっていても、心の奥の安全ルールは働き続けています。
ルールのほうが、言葉よりずっと古くて、ずっと強いからです。
鏡の前で「私は幸せになっていい」と何度唱えても、胸のあたりがザワザワして落ち着かない。
そんな経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
それは、言葉が足りないのでも、あなたの努力が足りないのでもありません。
言葉は頭に届いても、幼い頃に傷ついたままの心には、まだ届いていないだけなんです。
インナーチャイルドという言葉があります。
心の中にいる、幼い頃の自分のことです。
そのインナーチャイルドが、まだ「うれしいと怖いことが起きる」と信じているあいだは、大人のあなたがどれだけ頑張って前向きに考えても、心の奥ではブレーキが踏まれたままになりやすいんですね。
だから、一人で言葉を唱え続けても、なかなか変わりにくい。
これは、あなたの意志が弱いからではありません。
仕組みとして、そうなりやすいだけなんです。
今日からできる、小さな練習
とはいえ、何もできないわけではありません。
心がゆるむ小さな一歩を、ご紹介しますね。
ステップ1 身構えている自分に気づく
うれしいことのあとに不安が出てきたら、「あ、今、守ろうとしてくれているんだな」と心の中で言ってみてください。
止めようとしなくて大丈夫です。
気づくだけで、心は少し落ち着きます。
ステップ2 今のうれしさを、ひとことで言葉にする
「今、おいしいな」
「今、あったかくて気持ちいいな」
「今、ほっとしたな」
どんな小さなことでも構いません。
先のことは考えず、今この瞬間のことだけを、ひとことつぶやきます。
ステップ3 ゆっくり息をはく
うれしさを感じたら、息をゆっくり長くはいてみてください。
体がゆるむと、心も少しゆるみます。
「今は安全だよ」と、体から心に伝えてあげるイメージです。
この小さな練習を、一日に一回だけでも続けてみてください。
続けるうちに、「うれしい」と「怖い」が、少しずつ離れていくのを感じられるかもしれません。
気持ちが変わると、行動が変わっていく
私がこの仕事をしていて、いちばん実感していることがあります。
それは、気持ちが変わると、行動が変わるということです。
身構えるクセがゆるんでくると、まず、うれしいことを「うれしい」と受け取れるようになります。
すると不思議なことに、「やってみたい」と思ったことに、手が伸びるようになるんですね。
これまで「どうせ何か起きるから」とあきらめていた予定を、入れてみる。
気になっていた場所へ、行ってみる。
言いたかったことを、言ってみる。
そうやって行動が変わると、毎日の景色も変わっていきます。
ミラクルセッションを受けてくださった方からは、こんな声が届いています。
「やりたいことができるようになりました」
「自分責めがなくなると、こんなに毎日が楽しいのですね」
「こんなに心も体も軽やかでスッキリするんですね」
なかには、ご本人だけでなく、ご家族まで明るく優しく元気になったという方もいらっしゃいます。
皆さんの笑顔が増えていくのを見るのが、私にとって何よりの喜びです。
この仕事をやっていて、本当によかったと思う瞬間です。
ミラクルセッションは、私自身の経験と、その場でのひらめきを、ヒプノセラピー(催眠療法)と融合させた独自のセッションです。
ヒプノセラピーは、潜在意識に静かにやさしく働きかける方法です。
幼い頃に作られた「うれしいと怖いことが起きる」という思い込みを、安心できる状態の中でそっとほどいていきます。
無理に前向きになる必要はありません。
あなたの中で眠っている「やりたい」「言いたい」を掘り起こして、楽しいと感じながら毎日を過ごせるようになるお手伝いをしています。
安心して喜べる毎日へ
生きている限り、楽しいと感じながら過ごせたほうが、ずっといいと私は思っています。
「今日も楽しかったな」と一日を終えられる毎日と、「いいことの裏には何かある」と身構え続ける毎日。
どちらが自分にやさしいかは、きっとあなたの心がいちばんよく知っているはずです。
身構えてきた自分を、責める必要はありません。
それは、あなたが傷つかないように、ずっと頑張ってきた証拠です。
もし、「ひとりで言葉を唱えても、なかなか変わらない」と感じているなら、まずはプチ体験セッションで、悩みの原因と今の状況を一緒に整理できます。
一人で頑張り続けなくて大丈夫です。
うれしいことを、うれしいまま受け取っていい。
あなたには、安心して穏やかに笑う毎日を過ごす力が、ちゃんとあります。
あなたが最後に、心から「楽しい」と笑えたのは、いつでしたか?