「あなたの良いところは?」に答えられないのはなぜ? ― 自分の良さが見えなくなる心の仕組みと、気づくための視点
あなたは今、「あなたの良いところは何ですか?」と聞かれて、言葉につまってしまうことはありませんか?
面接や自己紹介の場面で。
友だちや職場の人との、何気ない会話の中で。
「えっと……特にないです」と笑ってごまかしてしまう。
そして、そのあとでひとりになってから、こんなふうに思うのかもしれません。
「やっぱり私には、何もないんだな」
「みんなはすぐに答えられるのに、どうして私は出てこないんだろう」
この記事は、そんなふうに感じているあなたに向けて書いています。
最初にお伝えしたいのは、答えられなかったのは、あなたに良いところがないからではない、ということです。
答えられないのは、あなたのせいではありません
良いところを聞かれて固まってしまう人は、実はとても多いんですよ。
そして、その多くの方が、周りの人から見るとちゃんと良いところを持っています。
気配りができる。
約束を守る。
人の話を最後まで聞ける。
頼まれたことをきちんとやる。
ご本人にとっては「それくらい誰でもやっていること」なので、良いところだとは思えないんです。
つまり、「ない」のではなく、「見えていない」だけなんですね。
ですから、答えられない自分を責める必要はありません。
言葉が出てこなかったことは、あなたの価値とは何の関係もないんです。
良いところが見えなくなる心の仕組み
では、なぜ見えなくなってしまうのでしょうか。
私たちの心には、意識できる部分と、自分でも気づいていない部分があります。
気づいていない部分のことを、潜在意識と呼びます。
この潜在意識には、幼い頃に周りの大人から言われたことや、その場の空気から感じ取ったことが、そのまま「当たり前のこと」として刻まれやすいと言われています。
たとえば、こんな言葉をかけられた経験はないでしょうか。
「そんなことで自慢しないの」
「調子にのらないの」
「それくらいできて当たり前でしょう」
「もっと頑張りなさい」
もちろん、言った人に悪気はなかったはずです。
大切に育てようとする気持ちから出た言葉だったのだと思います。
でも、子どもの心は素直です。
こうした言葉を何度も聞くうちに、
「自分の良いところを口にするのは、いけないことなんだ」
「できて当たり前のことは、良いところに入らないんだ」
「足りないところを見ているほうが、安全なんだ」
という思い込みが、知らないうちに心の奥に根づいてしまうことがあるんです。
大人になった今も、その思い込みは静かに働いています。
だから、良いところを聞かれた瞬間に、心のブレーキがかかります。
頭の中が真っ白になるのは、そのブレーキが働いているからかもしれません。
あなたの能力が足りないわけではないんですよ。
「当たり前」の中に、良いところは隠れています
自分の良いところが見えにくい人には、ひとつの傾向があります。
それは、自分にできることを「普通のこと」として、数に入れていないということです。
人ができていることは、とても立派に見える。
自分ができていることは、「そんなの普通」と見過ごしてしまう。
この見方のクセがあると、毎日たくさんのことをしていても、心の中の通知表はいつも空白のままになります。
少し、想像してみてください。
朝、ちゃんと起きて身支度をしたこと。
誰かに会ったときに、挨拶をしたこと。
家族や同僚の様子を気にかけたこと。
お茶をいれたこと。
どれも、元気がないときには、なかなかできないことですよね。
「普通のこと」は、普通にできているのではなく、あなたが毎日ちゃんとやっているから、普通に見えるだけなんです。
前向きに考えようとしても、変わりにくい理由
ここで、こう思う方もいるかもしれません。
「じゃあ、自分は素晴らしい人間だって、毎日唱えればいいのかな」
もちろん、やさしい言葉を自分にかけることは、悪いことではありません。
ただ、心の奥に「良いところを見てはいけない」という思い込みが残ったままだと、言葉だけを無理に唱えても、なかなか心に届かないことがあります。
心の中で、小さな声がこう言うんです。
「でも、本当はそうじゃないよね」
その声に打ち消されて、かえって落ち込んでしまう。
そんな経験をされた方もいるのではないでしょうか。
これは、あなたの意志が弱いからではありません。
傷ついたままの幼い頃の気持ち、いわゆるインナーチャイルドが、まだ安心できていないからなんですよ。
その気持ちが安心できていないうちは、頭で「前向きに考えよう」と頑張っても、心はついてきてくれません。
だから、頑張って考え方を変えようとするよりも、まずは心の奥にある思い込みに気づいてあげることが大切なんです。
今日からできる、小さな3つの習慣
とはいえ、今日からひとりでできる小さなことも、ご紹介しますね。
無理のない範囲で、ひとつだけ選んでみてください。
1. 寝る前に「今日やったこと」を1つ思い出す
立派なことでなくて大丈夫です。
「お茶をいれた」「ゴミを出した」「メールを返した」。
それで十分です。
良いところを探すのではなく、まず「やったこと」を認めるところから始めるんです。
2. 人から言われたことを、否定せずに一度だけ受け止める
「やさしいね」と言われたら、
「そんなことないです」と返す前に、
心の中で「そう見えているんだな」と思ってみてください。
信じなくてもいいんです。
否定しないで置いておくだけで、十分です。
3. 自分が自然にやっていることを、書き出してみる
「気づいたらやっていること」を、メモに書いてみましょう。
人の話をよく聞く。
整理整頓が好き。
動物にやさしい。
書いた言葉を眺めていると、「あ、これも私なんだな」と感じられる瞬間が出てきます。
気持ちが変わると、行動が変わります
私がこの仕事をしていて、いちばん実感するのは、気持ちが変わると行動が変わるということです。
ミラクルセッションを受けてくださった方から、こんな声をいただいています。
「やりたいことができるようになりました」
「自分の気持ちを大切にして、嫌なことを断れるようになりました」
「自分責めがなくなると、こんなに毎日が楽しいのですね」
「こんなに心も体も軽やかで、スッキリするんですね」
なかには、ご家族まで明るく、やさしく、元気になったという方もいらっしゃいます。
自分のことを「何もない」と思っているとき、人は動けなくなります。
やりたいことがあっても、口にできなくなります。
でも、心の奥にある思い込みがほどけて、気持ちが軽くなると、自然と行動が変わっていくんですよ。
生きている限り、「今日も楽しかった」と思いながら一日を終えられたら、それがいちばんだと私は思っています。
ひとりで頑張り続けなくて大丈夫です
ミラクルセッションは、私自身の経験と、ある教えと、その場でのひらめきを、ヒプノセラピー(催眠療法)と融合させた、私独自のセッションです。
「ヒプノセラピーをやっている人なら誰でもいい」ではなく、「これでないとダメなんだ」と感じていただけるように、名前にその思いを込めています。
あなたの心の奥には、自分でも気づかないまま眠っている「やりたい」や「言いたい」が、きっとあります。
それを掘り起こすお手伝いをするのが、私の役割です。
そして最終的には、あなたご自身がそれをできるようになってほしい、と願っています。
もし、ひとりで考えていても同じところをぐるぐる回ってしまうなら、まずはプチ体験セッションで、悩みの原因と今の状況を一緒に整理できます。
一人で頑張り続けなくて大丈夫です。
あなたが「何もない」と思っているその奥に、まだ気づいていない良いところが、きっとたくさんあります。
それに出会える日を、楽しみにしていませんか?