自分の話をするのが申し訳なくて、いつも聞き役になってしまうのはなぜ? ― 話せなくなる心の仕組みと、楽になるための一歩
あなたは今、人と話したあとに「また私ばかり話してしまったかも」と不安になっていませんか?
あるいは反対に、自分の話はほとんどしないまま、いつも聞き役で一日が終わっていませんか?
友だちとの食事の席で。
職場の休憩時間に。
家族との何気ない会話の中で。
話したいことが頭に浮かんでも、
「こんな話、つまらないかな」
「相手は疲れているかもしれない」
「私の話なんて、聞いても楽しくないよね」
と思って、口を閉じてしまう。
相手の話には、うなずいて、笑って、相づちを打つ。
それなのに、自分の番になると、そっと話題を変えてしまう。
帰り道、ふと「今日も何も話せなかったな」と、ひとりで少しさみしくなる。
もしそんな毎日に心当たりがあるなら、この記事はあなたのために書きました。
最初にお伝えしたいのは、聞き役になってしまうのは、あなたが悪いからではない、ということです。
聞き役ばかりになる、よくある場面
まず、こんな場面はありませんか。
友だちが悩みを話してくれて、あなたはじっくり聞いた。
そのあと、友だちが「あなたは最近どう?」と聞いてくれた。
でも、「うん、私は大丈夫」と答えてしまった。
本当は、少し話したいことがあったのに。
あるいは、せっかく自分の話を始めたのに、途中で「ごめんね、長くなっちゃって」と自分で切り上げてしまう。
または、話を聞いてもらったあとに、
「あんなことまで話さなければよかった」
「つまらない話をしてしまった」
と、ひとりで反省会をしてしまう。
こうした場面は、どれも「自分の話をすること」に、どこか申し訳なさがついてまわっている状態です。
まわりから見ると「聞き上手でやさしい人」に見えているかもしれません。
でも、あなた自身の心の中では、ちいさなさみしさがたまっていくことがあるんですよね。
心の奥にある「私の話は迷惑になる」という思い込み
では、なぜ自分の話をするのが申し訳なく感じるのでしょうか。
そのヒントは、潜在意識にあります。
潜在意識とは、私たちが普段は意識していない、心の奥のはたらきのことです。
ここには、小さい頃に感じたことや、くり返し経験したことが、「当たり前のルール」として残っています。
たとえば、こんな記憶はないでしょうか。
忙しそうなお父さんやお母さんに、話しかけるのをためらった。
話している途中で、別のことに気をとられて、聞いてもらえなかった。
「あとでね」と言われたまま、その話をすることがなくなってしまった。
兄弟や姉妹のほうが話題の中心で、自分は静かにしているほうが家の中が穏やかだった。
どれも、大人から見れば、ごくありふれた日常の一場面です。
誰かが悪かったわけでもありません。
ただ、小さな子どもの心は、とても敏感です。
「今は話さないほうがいいんだな」
「私の話は、じゃまになるんだな」
と、言葉にならない形で受け取ってしまうことがあります。
それがくり返されると、「自分の話をすると、相手に迷惑をかける」という思い込みが、心の奥にそっと根づいていきます。
この思い込みは、大人になった今も、自分でも気づかないうちに働いています。
だから、頭では「話してもいいはず」とわかっていても、いざとなると口が止まってしまうのです。
これは性格の弱さではなく、心が昔に身につけた「身を守るクセ」のようなものなんですよ。
「もっと話せるようになろう」と頑張っても変わりにくい理由
「もっと自分から話せるようになりたい」
「前向きに考えて、思い切って話してみよう」
そう思って、頑張ってみた方もいるかもしれません。
けれど、やってみてもなかなか続かなかったり、話したあとにどっと疲れてしまったりすることもあります。
それには理由があります。
心の奥に「話すと迷惑になる」という思い込みが残ったままだと、頭でどれだけ「話そう」と決めても、心のほうは「危ないよ、やめておこうよ」とブレーキをかけ続けるからです。
アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態、といえばイメージしやすいかもしれません。
一人で「私は話していい」と言葉を唱えるだけでは、このブレーキはなかなか外れにくいものです。
言葉と、心の奥の感覚が、ずれたままになってしまうからです。
だからこそ、「頑張って変わる」のではなく、「ブレーキの理由に気づいてゆるめる」ことが大切になります。
ヒプノセラピー(催眠療法)は、そのブレーキの元になっている小さい頃の思い込みや、傷ついたまま残っているインナーチャイルド(心の奥にいる、幼い頃の自分)に、やさしく触れていく方法です。
私がご提供しているミラクルセッションは、私自身の経験と、ひらめきによるアドバイスを、ヒプノセラピーと融合させた独自のセッションです。
心がほどけて、気持ちが変わると、行動は自然に変わっていきます。
これは、これまでセッションを受けてくださった方から届いている声からも、強く実感していることです。
「やりたいことができるようになりました」
「自分の気持ちを大切にして、嫌なことを断れるようになりました」
「自分責めがなくなると、こんなに毎日が楽しいのですね」
そんな言葉をいただくたびに、この仕事をしていて本当によかったと思います。
今日からできる、小さな一歩
とはいえ、「今日からすぐに何かしたい」という気持ちもありますよね。
そこで、一人でもできる、小さなことをご紹介します。
それは、話したいことの「全部」ではなく、「ひとこと」だけ口にしてみることです。
長く話そうとしなくて大丈夫です。
「実は昨日ね、ちょっといいことがあって」
「最近、こんなことにはまっているんだ」
「今日、ちょっと疲れちゃった」
そんな、ほんのひとことで十分です。
そして、言えたあとは、自分にこっそり声をかけてあげてください。
「言えたね」
それだけでいいんです。
相手の反応がどうだったかよりも、「話してみても、何も悪いことは起きなかった」という小さな経験が、心の奥のブレーキを少しずつゆるめてくれます。
もし、話したあとに「余計なことを言ったかも」と不安になったら、そのときは、こう思ってみてください。
「あの人は、私の話を聞いて、案外うれしかったかもしれない」
私たちは、自分の話をしてくれた人のことを、迷惑だとは思わないものです。
むしろ「心を開いてくれたんだな」と、近く感じることのほうが多いのではないでしょうか。
あなたの話を聞いてみたいと思っている人は、思っているよりも、そばにいるのかもしれません。
あなたの中に眠っている「言いたい」を取り戻す
私が大切にしているのは、あなたが一日の終わりに「今日も楽しかったな」と思えることです。
誰かと比べて落ち込んだり、言えなかった言葉を抱えて眠れなかったりする毎日よりも、
話したいことを話して、笑って、すっきりして終われる毎日のほうが、ずっといいと思うのです。
聞き役ばかりになってしまう人は、本当はとても思いやりのある、やさしい人です。
でも、そのやさしさを、あなた自身にも向けてあげてほしい。
あなたの中には、まだ言葉にならないまま眠っている「話したい」「伝えたい」「やってみたい」が、きっとあります。
それを掘り起こして、あなた自身の口から出せるようになること。
それが、私の願いです。
一人で頑張り続けなくて大丈夫
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
もし、「自分の話をするのが申し訳ない」という気持ちが、長い間ずっと続いているなら、その理由はきっと、あなたの心の奥にあります。
そして、その理由は、一人で探そうとすると、つらくなってしまうこともあります。
「どうして私はこうなんだろう」と、また自分を責めてしまうかもしれません。
そんなときは、まずはプチ体験セッションで、悩みの原因と今の状況を一緒に整理できます。
何をどう話せばいいか分からなくても大丈夫です。
うまく話せなくても、のんびり、あなたのペースで進めていけます。
一人で頑張り続けなくて大丈夫ですよ。
あなたが安心して、自分の言葉で話せる日が来ることを、心から願っています。
あなたが、いちばん話してみたいことは、どんなことでしょうか?