後ろに人が並ぶと焦ってしまうのはなぜ? ― 急かされていないのに手が止まる心の仕組みと、安心して過ごせるようになるために
あなたは今、レジの前に立ったとき、後ろに人が並んだだけで急に焦ってしまうことはありませんか?
財布を開いても、小銭がうまくつかめない。
カードを出そうとして、手がもたついてしまう。
買ったものを袋に詰める手が、なぜか止まってしまう。
誰かに「早くして」と言われたわけではないのに、背中に視線を感じて、胸がどきどきしてくる。
そして会計を終えたあと、「また手間取ってしまった」「どうして私はこうなんだろう」と、小さくため息をついてしまう。
そんな経験は、ありませんか?
レジだけではありません。
駅の券売機の前。
車の運転で、後ろの車が近づいてきたとき。
エレベーターで、行き先のボタンを押すとき。
人に待たれている気配を感じると、とたんに落ち着かなくなる方は、実はとても多いんですよ。
後ろに人がいるだけで、手がぎこちなくなる
この悩みは、ほかの人にはなかなか話せないものです。
「そんなこと気にしすぎだよ」と言われそうで。
自分でも、たいしたことではないと分かっているからこそ、余計に口に出しにくいんですよね。
でも、当の本人にとっては、毎日のようにくり返される小さなつらさです。
スーパーに行くのが少しだけ億劫になる。
混んでいる時間帯をわざと避ける。
セルフレジのほうが気楽だから、そちらを選ぶ。
そうやって、気づかないうちに「待たれそうな場面」から遠ざかっている方もいらっしゃるかもしれません。
最初に、はっきりお伝えしておきますね。
そう感じてしまうのは、あなたの手際が悪いからではありません。
あなたが気にしすぎる性格だから、というだけの話でもないんです。
そこには、ちゃんと心の仕組みがあります。
焦ってしまうのは、あなたのせいではありません
人の心は、「見られている」「待たれている」と感じると、自然に身構えます。
これは、潜在意識の働きのひとつです。
潜在意識は、私たちが意識していない心の深い部分で、いつもあなたを守ろうとしています。
その潜在意識が、後ろに並んだ人の気配を「評価されるかもしれない場面」と受け取ると、どうなるでしょうか。
心拍が少し早くなります。
呼吸が浅くなります。
肩や手に力が入ります。
つまり、体が「ちゃんとしなきゃ」と緊張モードに入るんです。
緊張した手は、ふだんどおりには動きません。
小銭をつかむ指先が、もたつく。
頭の中が少しだけ真っ白になる。
これは、あなたの能力の問題ではなく、守ろうとする心が強く働きすぎているだけなんですね。
そして多くの場合、いちばん厳しいのは後ろの人ではなく、自分自身の目です。
後ろの人は、じつは何も気にしていないことがほとんどです。
スマホを見ていたり、次に買うものを考えていたりします。
それなのに、あなたの心の中では、「待たせている私」を、もうひとりの自分がじっと見張っている。
そんな状態になっていることがあります。
「待たせてはいけない」の根っこにあるもの
では、なぜ、待たせることにそこまで敏感になるのでしょうか。
ひとつ考えられるのは、幼い頃の経験です。
子どもの頃、こんな言葉をかけられた記憶はありませんか?
「早くしなさい」
「何をもたもたしてるの」
「みんな待ってるでしょ」
言った側にとっては、何気ない一言だったかもしれません。
時間に追われて、つい口にしてしまった言葉かもしれません。
でも、子どもの心はとても素直です。
そうした言葉を何度も聞くうちに、無意識のうちにこう受け取ってしまうことがあります。
「待たせる私は、迷惑な存在なんだ」
「ゆっくりしていると、嫌な顔をされるんだ」
これが、潜在意識に残る「思い込み」です。
もちろん、すべての方がそうだとは限りません。
人によって、きっかけはさまざまです。
ただ、大人になった今でも、その古い思い込みが静かに働いていて、後ろに並ぶ人の気配に反応して、心の警報が鳴ってしまう。
そんなことが起こるんですね。
インナーチャイルド、つまり心の中にいる幼い頃の自分が、「早くしなきゃ、怒られちゃう」と今でも小さく震えている。
そう考えると、焦ってしまう自分を責める気持ちが、少しゆるまないでしょうか。
焦りは、あなたの中の幼い自分が、一生懸命あなたを守ろうとしている姿でもあるんです。
「頑張って落ち着こう」では変わりにくい理由
ここで、多くの方がやってみることがあります。
「落ち着け、落ち着け」と自分に言い聞かせる。
「気にしない、気にしない」と唱える。
「大丈夫、大丈夫」と何度もくり返す。
もちろん、それで少し楽になる日もあると思います。
でも、うまくいかない日もありますよね。
むしろ「落ち着かなきゃ」と思えば思うほど、焦りが強くなることもあります。
それは、あなたの努力が足りないからではありません。
焦りの根っこは、頭で考える「表面の気持ち」ではなく、潜在意識の奥にある思い込みにあるからです。
表面で「大丈夫」と唱えても、奥にある「待たせたら迷惑がられる」という古い思い込みは、そのまま残っています。
言葉で上から塗り替えようとしても、心の奥は「いやいや、危ないよ」と言い返してしまう。
だから、一人で言葉を唱えるだけでは、なかなか変わりにくいんですね。
本を読んだり、動画を見たりして、「なるほど、そういう仕組みなのか」と頭で分かることは、とても大切な一歩です。
でも、そこで終わってしまうことも多いのではないでしょうか。
「それで、私の場合はどうなの?」というところまでは、なかなか届かないんです。
気持ちが変わると、行動が変わる
私がこの仕事をしていて、いちばん実感していることがあります。
それは、気持ちが変わると、行動が変わるということです。
行動を無理に変えようとしても、続きません。
「堂々としよう」「ゆっくりやろう」と頑張るほど、疲れてしまいます。
けれど、心の奥の思い込みがほどけてくると、行動は自然と変わっていくんです。
セッションを受けてくださった方から、こんな声をいただいたことがあります。
「家族も仕事も自分の体調も、まわりの環境は何も変わっていないのに、こんなに心が軽くなりました。
今までは環境がこうだから自分は幸せになれないと思っていたけれど、自分の気分がそうさせていたんだ、と気づきました」
また、こんな声もあります。
「昔は『こうしなきゃいけない』と、自分の意思ではなく、常識的にそうするべきだからと我慢して、嫌なこともやっていました。
今はそういう『させられている感』がなくなって、自分の中から自然に、そのとき心地よくできることができるようになりました」
レジの前で焦る、という小さな場面も同じです。
「待たせてはいけない」という見えない重りが外れると、同じレジの前に立っても、ふっと肩の力が抜ける。
手がもたついても、「まあ、いいか」と思える。
そうなったとき、買い物や外出そのものが、少し楽しいものに変わっていきます。
私は、生きている限り、「今日も楽しかった」と一日を終えられることが大切だと思っています。
小さな場面で身構えているエネルギーが、あなたの「やりたいこと」に使えるようになったら、素敵だと思いませんか?
今日からできる、小さな3つのこと
それでは、今日から自分でできる、小さなことをご紹介しますね。
どれも、むずかしいことではありません。
1つめは、息をふーっと長く吐くことです。
レジの前に立ったら、会計の前に、口からゆっくり息を吐いてみてください。
吸うよりも、吐くことを長く。
体が「安全だよ」と受け取りやすくなります。
2つめは、心の中でこうつぶやくことです。
「ゆっくりで大丈夫」
声に出さなくて構いません。
「早く」の反対の言葉を、自分にかけてあげるイメージです。
3つめは、会計が終わったあとに、自分をねぎらうことです。
「今日もよくやってるね」
「ちゃんとできたよ」
手間取ったかどうかは関係ありません。
レジの前に立って、無事に買い物を終えた。それだけで、十分なんです。
こうした小さなくり返しが、心の奥に「待たせても大丈夫だった」という安心の記憶を、少しずつ積み重ねてくれます。
一人で頑張り続けなくて大丈夫
もし、ここまで読んで、「これは私のことだ」と感じたなら、それはあなたの心が、ずっとがんばってきた証拠です。
でも同時に、こうも感じているかもしれません。
「分かってはいるけれど、やっぱりその場になると焦ってしまう」
それは自然なことです。
長いあいだ心に残ってきた思い込みは、頭で理解しただけでは、なかなかほどけないからです。
私がご提供しているミラクルセッションは、私自身の経験と斎藤一人さんの教え、その場でのひらめきをヒプノセラピー(催眠療法)と融合させた、独自のセッションです。
ミラクルセッションが選ばれるのには、二つの理由があります。
ひとつは、自分ごととして落とし込めること。
本を読んだり動画を見たりすると、「なるほど」と思います。
でもそこで終わってしまい、「じゃあ、私の場合はどうなの?
」という肝心なところが分からないままになりがちです。
マンツーマンで向き合うからこそ、「一般的にはこうです」ではなく、「あなたの場合はこうですね」というところまで、一緒に降りていけます。
もうひとつは、潜在意識の奥まで届くことです。
思い込みや心のブロックは、表面ではなく根っこにあります。
だから、考え方を上から塗り替えようとしても、元に戻ってしまうんですね。
根っこの部分から、潜在意識から、やさしく解放していきます。
この二つがそろっているから、受けてくださった方は、無理なくどんどん変わっていかれます。
お客様から、こんな声もいただきました。
「今までは、その人がこういうことを言うから憤りを感じるんだと思っていました。
でも怒りの感情の根っこを取ってしまったら、同じことをされても腹が立たなくなりました」
起きている出来事は同じでも、心の根っこが変わると、受け取り方が変わる。
そして、受け取り方が変わると、行動も変わっていくのです。
まずはプチ体験セッションで、悩みの原因と今の状況を一緒に整理できます。
「こんな小さなことで来てもいいのかな」と思われる必要はありません。
レジで焦ってしまう、という小さな悩みの奥に、あなたの「もっと自由に過ごしたい」という願いが、静かに眠っているかもしれないからです。
一人で頑張り続けなくて大丈夫です。
あなたが、後ろに人が並んでも、ゆったりと深呼吸して買い物を楽しめる日が来ますように。
そして、自分の中に眠っている「やりたい」を、安心して叶えていけますように。
あなたは、これからどんな毎日を過ごしたいですか?